温暖化って、結局のところ何がどうなっているの?~その3~
今回は、地球温暖化懐疑論についてお話します。
これまでお話してきたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書は
1990年に第1次、1995年に第2次、2001年第3次、2007年に第4次と発表されてきました。
この後の2007年~2008年頃に懐疑論の本がよく見られました。
2008年の洞爺湖サミットを前に温暖化防止や環境保護が叫ばれていた時期と重なります。
懐疑派の人たちの主張は以下のような七つのグループに分けられるそうです。
(※東北大学の明日香教授による)
1、温暖化は起きていない・・・温度が低下している地域もある
2、水蒸気・太陽活動・・・二酸化炭素より水蒸気や太陽活動の方が影響が大きい
3、モデルは信じられない・・・気候モデルの予測など信用できない
4、二酸化炭素海面由来・・・大気中の二酸化炭素増加に人為起源の排出は無関係
5、悟り・温暖化歓迎・・・エネルギー消費は人間のさが。逆に文明を発展させる。
6、すべて陰謀・・・温暖化問題は原子力推進派やリベラル派の陰謀である
7、もっと大事なことがある・・・貧困やエイズの方が優先順位が高い
上記の論調をとる人たちを懐疑派と呼び、IPCC派とで議論がなされています。
こう分かれてしまうのは、常に不確かさのある「科学」が原因です。
さらに、この不確かな「科学」が、「経済」を左右するわけですから、
両派に分かれてしまうのは仕方がないのかもしれません。
それでは、じゃーどう考えたらいいの?
というところを次回の最終回でお伝えします。
